毛皮の種類

グッチが2018年の春夏の新作から毛皮を使用しないと発表があり、ニュースになっていました。
高価なイメージの毛皮ですが、どのような種類があるのか、またフェイクファー(エコファー)とはどのように違うのかをまとめました。

毛皮の種類

毛皮は種類によって値段、肌触り、保温性や耐久性が異なります。毛皮は保温力や耐水性、通気性に優れています。世界三大毛皮と呼ばれる最高級の毛皮や、ミンクやフォックス、ラビットなどたくさんの種類の毛皮があります。

世界三大毛皮について

世界三大毛皮と呼ばれる毛皮はセーブル、チンチラ、リンクスがあります。毛皮のコートが数百万から数千万円の値段がつくこともあります。

セーブル
セーブルはイタチの仲間です。セーブルの中でも、ロシアンセーブルが最高級とされています。ミンクと似ていますが、ミンクより毛が長く、ふわふわした手触りで指通りが良いのが特徴です。
チンチラ
チンチラはネズミの仲間です。非常に柔らかく肌触りがいいのが特徴です。耐久性が低いため取り扱いには注意が必要です。色は白と黒とグレーのグラデーションです。
リンクス
オオヤマネコと呼ばれる動物の毛皮をリンクスといいます。茶色と白色の毛に分かれていて、白色の部分はまだら模様があります。オオヤマネコの種類によって模様も異なります。また、他の動物は背中側を中心とした毛を使いますが、リンクスはおなかの内側にある美しい斑点の毛に非常に高い価値がつけられます

ミンク、フォックス、ラビットなどの毛皮

ミンク
ミンクはイタチの仲間です。光沢のある毛皮で、綿毛の密度が高く、保温力に非常にすぐれています。また、耐久性にも優れていて、衣類として比較的長持ちする特性があります。
フォックス
シルバーフォックスやレッドフォックス、ブルーフォックスなどの種類があります。毛は長いことが特徴で、ミンクに比べても安価なため手に入りやすいです。
ラビット
毛皮の中では安価です。毛は短く、ふわふわな手触りです。耐久性はやや低めですが、染色が容易で安価なためよく利用されます。
リス
毛は短く、やわらかかく軽いです。コートの表地の他、ライナーにも活用されることが多い。
ラム
ムートンとも呼ばれます。毛が短くウェーブがかかっていることが特徴です。
ラクーンファー
ラクーンはアライグマ科です。毛が長く、保温性と耐久性にすぐれています。

リアルファーとフェイクファー(エコファー)の違いについて

リアルファーには、フェイクファーには出せないような柔らかい感触や光沢、保温性があります。それぞれの特徴を理解し私用・保管しなけらばいけません。カビや毛の擦り切れ、退色などの劣化が起こります。
フェイクファーは耐久性があり、手入れが簡単です。またリアルファーではないような色や柄を表現することがあります。耐久性はありますが、熱や湿気に弱いので気を付けましょう。

毛皮の保管方法

着用後は軽くたたいたり、振ったりしてホコリや塵を落としましょう。そして、ハンガーにかけるなどして、風が通るように保管しましょう。直射日光と湿気を避けることがポイントです。

関連記事